若隆景が右膝負傷で休場 師匠の荒汐親方「ケガには誰も勝てない。キチッと治して相撲を取ってもらいたい」
「大相撲春場所・14日目」(25日、エディオンアリーナ大阪)
関脇若隆景(28)=荒汐=が休場した。日本相撲協会に「右前十字じん帯損傷、右外側半月板損傷、骨挫傷、右外側側副じん帯損傷のため3カ月程度の療養を要する」との診断書を提出した。新型コロナ関連以外の休場は、2019年九州場所以来通算2度目。
師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)によると、13日目の琴ノ若戦で負傷。病院で診察を受けた後、同日夜に本人と話し合い、休場を決めたという。13日目まで7勝6敗だったが、再出場はしないため、10場所ぶりとなる負け越しも確定した。
荒汐親方は「相撲が取れる状態ではなかったので。ケガには誰も勝てない。キチッと治して相撲を取ってもらいたい」と説明。4月の春巡業は「出られない。休ませる」とし、夏場所(5月14日初日、両国国技館)の出場に関しても「今後の治療によって、本人と話して考える」と話すにとどめた。
14日目の対戦相手、霧馬山は不戦勝となる。2敗で単独トップの大栄翔を1差で追う霧馬山は3敗を守るため、優勝決定は千秋楽に持ち越しとなった。
今場所の十両以上の休場者は、横綱照ノ富士、大関貴景勝、阿武咲に続いて4人目。