伊藤有希 大逆転Vでシーズン締め 2回目に会心の飛躍「信じられない」
「ノルディックスキー・ジャンプ女子・個人最終第26戦」(24日、ラハティ)
伊藤有希(28)=土屋ホーム=が合計238・8点で今季2勝目、通算7勝目を挙げた。1回目は117メートルの7位で、2回目に123メートルを飛んで逆転した。高梨沙羅(クラレ)は222・9点で11位にとどまり、2011~12年シーズンに女子のW杯が発足してから初めて未勝利でシーズンを終えた。今季の個人総合成績で伊藤は8位、高梨は10位となった。
周囲の選手たちから優勝を知らされ、伊藤は「本当に信じられない」と目を丸くして跳びはねた。7位で迎えた2回目に会心の飛躍を決めて大逆転。2月に6季ぶりのW杯勝利を挙げた28歳の実力者が満面の笑みでシーズンを締めくくった。19日は女子で初めて開催された200メートル以上の飛躍で争うフライングヒルの大会で、3位に入って涙した。そしてシーズン最後に劇的な優勝。ご褒美のような瞬間が次々と訪れ「まだ夢が続いている感じ」と声を上ずらせた。