逸ノ城が2度目の十両V 朝乃山、落合らとの争いも力違った14勝1敗「ホッとしました」
「大相撲春場所・千秋楽」(26日、エディオンアリーナ大阪)
逸ノ城(29)=湊部屋=が対馬洋(境川部屋)に勝ち、14勝1敗で十両優勝を決めた。新十両だった2014年5月以来、9年ぶりの2度目の十両V。先場所は新型コロナウイルスのガイドライン違反で出場停止となり十両に陥落したが、さすがにこの地位では力が違い過ぎた。
逸ノ城は対馬洋にやや攻め込まれるシーンもあったが、得意の左上手をつかんでいただけに余裕十分。上手投げで転がして、今場所をきっちり締めくくった。久しぶりの十両優勝に「ホッとしました。前回は新十両でまだ若かった。今回は若くないけど、まあ良かったと思います」と話した。
朝乃山や落合などにも圧倒的な力の差を見せつけて勝っただけに、7日目の豪ノ山戦の黒星が悔やまれる。「引いてしまう自分の悪い癖が出てしまった。ちょっともったいなかった」と唯一の敗戦を反省材料に挙げる。幕内復帰が確実な夏場所(5月14日初日、両国国技館)でも大暴れが期待される実力者。「しっかりやることをやって頑張っていきます」と意気込みを示した。