２０２４年パリ五輪で初実施されるブレイキン（ブレイクダンス）の東京都昭島市で行われている合宿が２８日、報道陣に公開された。

　昨年の世界選手権男子銀メダルの半井重幸（ダンサー名・ＳＨＩＧＥＫＩＸ、２０）や、２１年世界選手権女王の福島あゆみ（ダンサー名・ＡＹＵＭＩ、３９）など強化指定選手が参加した。栄養学やコンディショニング方法を学ぶ座学、５対５のダンスバトルなどのメニューを消化。半井は「自分が成長できる内容だった。お互いを高め合えるメンバーばっかりで、すごくいい空気感の中で過ごせている」と充実感をにじませた。

　中でもヒップホップトップダンサーによる音楽性に特化した指導に手応え。自身も曲のリズムに合わせた踊りを武器にしているが、ブレイキンとは違うジャンルの踊りからさらなる成長のヒントを得たという。「ブレイキンから見るミュージカリティの視点じゃなく、違う角度からのアプローチの話を頂いた。自分が心がけている得意な分野をさらに１つレベルアップできるワクワクを感じられた」と手応えを語った。

　４月には五輪「予選シリーズ」出場に向けたランキングポイントが獲得できるゴールド・ワールド・シリーズ（ブラジル）、９月には優勝者に同出場権が与えられる世界選手権（ベルギー）が開催される。「あたかも日本でやっているかのように、いつも通りの自分でいられるかを課題にしたい。ピンチを平常心でチャンスに変えていけるか。それぐらい強い気持ちで挑めたら」と力を込めた。