２０２４年パリ五輪で初実施されるブレイキン（ブレイクダンス）の強化合宿が２８日、東京都昭島市で行われた。昨年の世界選手権男子銀メダルの半井重幸（ダンサー名・ＳＨＩＧＥＫＩＸ、２０）は、ヒップホップトップダンサーによる音楽性の指導に手応え。ブレイキンとは違うジャンルの音の乗り方にヒントを感じたといい、「得意な分野をさらにレベルアップできるワクワクを感じた」と充実した表情を見せた。

　４月からは五輪出場権をかけた戦いが始まる。「あたかも日本でやっているかのように、いつも通りの自分でいれるかを課題にしたい。ピンチを平常心でチャンスに変えていけるか。それぐらい強い気持ちで挑めたら」と力を込めた。

　シゲキックスの姉・半井彩弥（ダンサー名・ＡＹＡＮＥ）は「１人では得られない刺激を得ることができた。この合宿で毎回成長できているなと実感する」と手応えを語った。背中や腹をステージにつけて回転するパワームーブなど、パワフルな踊りが武器。パリ五輪につながるゴールド・ワールド・シリーズ（４月、ブラジル）に向けて「一つ一つに込める魂を見せたい。しっかり準備して臨みたい」と意気込んだ。