31歳で逝去 藤井直伸さん妻・美弥さんが思い綴る「皆様の支えなしには添い遂げることができませんでした」
胃がんのため、3月10日に31歳で亡くなったバレーボール男子東京五輪代表の藤井直伸さんの妻で、元女子日本代表の佐藤美弥さんが4月1日、藤井さんの逝去後、初めて自身のSNSを更新し、思いをつづった。
桜の花の写真とともに綴られた美弥さんの思いは次の通り。
「皆様 たくさんのご心配をいただきありがとうございます。今は深い悲しみの中、どこか実感がわかないそんな日々ですが皆様からのあたたかさの中で過ごすことができています。
闘病中も皆様の支えなしには添い遂げることができませんでした。本当にありがとうございました。
直伸も皆様から届く沢山のエールに、涙ながら嬉しい、有難い、幸せだとよく口にしていました。心をひとつに戦い、信じて待っていて下さっていたこと大きな励みとなっていました。代わって感謝申し上げます。
亡くなってからも皆様にはいろいろなお話をお聞かせいただき改めてたくさんの方に愛される人間だったことを実感しています。
私も直伸への想いや直伸との思い出は語りきれませんがこれからもたくさんの方に思い出していただきたくさんの方の中に、たくさんの場所に、いろいろな形で生き続けてくれることを願っています。
また、当初年齢やアスリートという職業柄、身体の不調を違う視点から疑っていました。多くの方にとって、ご自身や大切な方の健康に目を向ける機会となり皆様が穏やかな日々過ごせます様願っています」
藤井さんは2022年2月に自身のインスタグラムで胃がんのステージ4と医師から宣告されたことを公表。闘病中だった。前日の12日に、藤井さんの所属の東レが3月10日に死去したことを発表した。
藤井さんはセッターとして、16-17年シーズンに所属の東レを8年ぶりの優勝に導いた。17年に全日本に初招集。18年アジア選手権優勝に導くなど存在感を発揮し、東京五輪代表にも選出されるなど、今後の活躍にも期待が集まっていた。
しかし、22年2月に胃がんが発覚。美弥さんとは、2021年9月26日に結婚したばかりだった。