中村太樹が初Vで28年ロス五輪名乗り 「初の日本一うれしい」 野村忠宏さんに憧れる20歳
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(1日、福岡国際センター)
7階級が行われ、男子60キロ級は20歳の中村太樹(国士舘大)が初優勝した。準決勝は元世界ランク1位の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)を撃破するなど、28年ロス五輪に向けて名乗りを上げた。女子57キロ級は、東京五輪銅メダルの芳田司(コマツ)が決勝で高野綺海(日本エースサポート)に敗れ準優勝。今大会は5月の世界選手権(ドーハ)代表は出場しておらず、9月の杭州アジア大会代表選考会の一つとして開催されている。
男子60キロ級の中村は決勝、わずか24秒で小内刈りを決めて一本勝ちした。昨年世界ジュニア王者に輝いているものの、小中高大で全国大会優勝の経験はなく「初の日本一なのでうれしい」と声を弾ませた。
準決勝は永山から得意の寝技で殊勲の勝利。五輪3連覇の野村忠宏さんが憧れという新鋭は「最終的には五輪で優勝したい。道は険しいが、コツコツやっていきたい」と決意を込めた。