ウルフ・アロンが復活V 東京五輪後4大会目でやっと「面白い人で終わるところだった」逆転パリ五輪切符へ反撃態勢

 決勝で映像確認を経て優勝が決まり、思わずガッツポーズするウルフ・アロン
 決勝で映像確認を経て優勝が決まり、思わずガッツポーズするウルフ・アロン
 パーク24への移籍初戦で復活優勝したウルフ・アロン(左)と所属の吉田秀彦総監督
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 「柔道・全日本選抜体重別選手権」(2日、福岡国際センター)

 男子100キロ級で、東京五輪金メダルのウルフ・アロン(26)=パーク24=が6年ぶり3度目の優勝を果たした。2試合を突破後、決勝はグリーン海斗(21)=日体大=に延長戦の末、大内刈りで投げて優勢勝ち。東京五輪後の休養を経て、実戦復帰4大会目でようやく頂点に立ち「ホッとした」と思わずガッツポーズ。出遅れている24年パリ五輪代表争いで反撃態勢に入った。

 「このままだとちょっと柔道が強い面白い人に終わってしまうところだった。ここで優勝しないとパリ五輪の2連覇はないという気持ちだった」と胸をなで下ろした。

 ウルフは昨年10月の講道館杯で実戦復帰したものの3位。12月のグランドスラム東京大会、同月のマスターズ大会(エルサレム)と続けて初戦敗退に終わり、今年の世界選手権(5月、ドーハ)には代表入りできなかった。瀬戸際に立たされた今大会も立ち上がりは精彩を欠き、1回戦の熊坂光貴(センコー)戦では何度も腹ばいになる危ない場面もあったが、延長戦の末に肩車で「技あり」を奪って優勢勝ち。準決勝は中野智博(早大)、決勝はグリーンと若手の挑戦を退けて復権をアピールした。

 4月からはパーク24に移籍した。92年バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦総監督がコーチボックスに入る中、復活優勝を果たし「心機一転。しっかりシフトチェンジできた」と強調。逆転でのパリ五輪代表入りへ「2連覇を目指せるのは(五輪で)優勝した人間だけ。これからも負けない準備をしていきたい」と、また1つギアを上げた。

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