16歳・成田実生 東京五輪金の大橋撃破でV “パリ五輪の星”涙の世界切符

 「競泳・日本選手権」(4日、東京アクアティクスセンター)

 7種目で決勝が行われ、女子200メートル個人メドレーは、世界ジュニア選手権2冠の成田実生(16)=金町SC=が2分10秒91で制して初のシニアでの代表入りを決めた。

 デッドヒートを制したのは16歳の“パリ五輪の星”だった。成田は東京五輪金メダリストの大橋悠依(イトマン東進)に終盤までリードを許したが、ラスト50メートルで猛追。ゴール手前での逆転優勝で世界切符を獲得し「体も最後キツかったけど、絶対に代表に入るんだという気持ちで泳げた」と珍しく涙ぐんだ。

 22年世界ジュニア選手権で個人メドレー2冠を果たしたホープ。シニア代表の初陣となる予定だった昨年のアジア大会が延期されたため、7月の世界選手権がシニア代表として初の試合となる。

 「みんなキラキラしてる」と語る大舞台へ、「(自己)ベストと決勝を目標に泳ぎたい」と堂々宣言。400メートル個人メドレーとの2種目代表入りへも「切り替えて頑張りたい」と力強く誓った。

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