選考会5種目エントリーの瀬戸大也 他種目棄権で個人メドレー集中へ「パリ五輪を見据えて」「全力で戦って差を見極めたい」

 「競泳・日本選手権」(5日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル自由形が行われ、21年東京五輪代表の瀬戸大也(CHARIS&Co.)が1分48秒86で予選5位となった。レース後は6日の200メートル個人メドレーに集中するため、決勝を棄権する方針であることを明かした。また200メートルバタフライも棄権し、200メートル平泳ぎは予選のみに出場するという。

 24年パリ五輪金メダル獲得を見据えた選択を取った。今大会は世界選手権(7月、福岡)の選考会を兼ねており、代表入りを果たせば辞退は禁止。今大会でエントリーしている5種目全てで代表入りを果たせばハードスケジュールは避けられない。4日のレース後に加藤健志コーチと相談し、本大会で海外選手との力の差を正確に見極めるため本命の個人メドレー2種目に集中する判断をした。

 最大の敵は22年世界選手権個人メドレー2冠のレオン・マルシャン(フランス)。瀬戸は「マルシャンとガチンコでパリ五輪で戦う種目を泳いでみて、どれくらい差があるのか、勝てるのか。他の種目を出つつ戦うより、パリ五輪を見据えて全力で泳いだら、見えるものが見えてくると思う。これ(他の種目)があったからこんなもんでしょと言い訳したくない。全力で戦って、差とか勝ってるかを見極めたい」と語った。

 16年リオデジャネイロ五輪200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵さんを導いた加藤コーチに師事してから1年が過ぎ、確かな成長を実感中。4日に行われた400メートル個人メドレーでは東京五輪金タイム(4分9秒42)を大きく上回る4分7秒92の好タイムで優勝した。「地力がついているのを確認できた」と納得顔だった。

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