松元克央 持ち前の粘り復活で6連覇 「やってきたことは間違いじゃなかったんだ」
「競泳・日本選手権」(5日、東京アクアティクスセンター)
男子200メートル自由形は19年世界選手権銀メダルの松元克央(26)=ミツウロコ=が自身の日本記録に0秒33と迫る1分44秒98をマークして代表入りを決めた。
持ち前の粘りが戻ってきた。松元は序盤から日本新ペースでレースを展開。最後まで懸命に腕を回した。自身の日本記録に迫るタイムで6連覇を果たし、世界切符を獲得。日本記録を出したちょうど2年前以来となる1分44秒台に「やってきたことは間違いじゃなかったんだ、とすごく安心した気持ち」とうなずいた。
『カツオ』の愛称で親しまれる松元。「ここ最近はラスト50でバテたレースが多かった」だけに、最後まで粘れたことは「“追いガツオ”が復活してきている」と大きな手応えになった。
自国開催の世界選手権へ「世界と比べると、まだこれじゃ追い越せない」と慢心はしていない。19年大会の銀メダリストは「ここからがスタート。もう一度メダル獲得を目指したい」と強気に見据えた。