馬淵優佳 派遣参考得点突破ならずも1位 瀬戸と水泳界初夫婦で世界選手権代表入りは可能性残す シンクロ3m板飛び込み
「飛び込み・翼ジャパン・カップ」(7日、東京アクアティクスセンター)
女子3メートルシンクロ板飛び込みが公開競技として行われ、馬淵優佳(ミキハウス)、榎本遼香(栃木トヨタ)組が265・50点だった。世界選手権(7月、福岡)派遣参考得点(277点)には届かなかったが、1位。メンバーは全競技終了後に開かれる選考委員会によって選ばれるため、代表入りの可能性は残している。
代表入りとなれば馬淵は2011年以来12年ぶりの世界選手権出場。夫で競泳の瀬戸大也(CHARIS&Co.)も内定を決めているため、水泳界初の夫婦同時世界選手権出場となる。
馬淵は17年5月に瀬戸と結婚し、同年8月に1度引退。バラエティー番組、ドラマ出演、飛び込みの試合解説など多岐にわたり活躍する中で、いろんな世界で活躍する一流に触れて刺激を受けた。「自分の意思で何か決めて目標に向けて取り組みたい」と気持ちが芽生えて21年12月に電撃復帰。現在は栃木県を拠点に2児の母として育児と、週5~6日の練習を両立している。
もし世界選手権出場が決まり、本大会で3位以内となればパリ五輪出場も視界に捉える。瀬戸の結果次第では“夫婦同時パリ五輪”も現実味を帯びてくる。
22年4月のミキハウス入社時には「まだまだ戦えるところをお見せしたい」と意気込んでいた。現役復帰からわずか1年4カ月。代表入りは選考委員会にゆだねられるが、驚異的なスピードで馬淵が代表を争うレベルまで戻ってきた。