競泳 リオ五輪代表の今井月が復活V、低迷経て6年ぶり世界代表入り「もうベスト絶対に出ないと思っていた」
「競泳・日本選手権」(7日、東京アクアティクスセンター)
世界選手権(7月・福岡)代表選考会を兼ねて行われた。女子200メートル平泳ぎ決勝は、16年リオデジャネイロ五輪代表の今井月(22)=バローHD=が、自己ベストとなる2分22秒98で2連覇。派遣標準記録(2分23秒91)も突破し、17年大会以来となる6年ぶりの代表入りを決めて「前に代表に入った時は勢いや運も味方にしたが、今回の世界水泳は実力で出られた。すごくうれしい」と声を弾ませた。
順位とタイムを確認すると笑顔を爆発させた。今井はスタートから2番手につけると、最後の50メートルで一気に加速。代表経験もあるライバルたちに大きく差をつけてフィニッシュした。「ここに来るまでうまくいかないことたくさんあったが、最後は自分を信じるしかなかった。いや~良かった。200メートルを一瞬で泳いでいた。(緊張で)ハイになりすぎず冷静に、ありのままで泳げて良かった」と大きくうなずいた。
高校1年で16年リオデジャネイロ五輪に出場し、翌17年の世界選手権も出場したが、以降は低迷。本来の主戦場だった200メートル平泳ぎも不調が続いたが、ようやく復活し、6年ぶりに世界切符を手にした。
近年の低迷もあり、この日の朝のアップ練習まで自信がなかったという。「もうベストなんて絶対に出ないと思っていた。派遣(記録)も怪しいと思っていた」と驚きつつ、「今回のレースは今後にもつながる。大舞台でも成長した姿を見せられるように、7月に向けて頑張りたい」と自信を取り戻していた。