飛び込み・玉井陸斗が貫禄の首位通過 東京五輪でミスした苦手意識207Bも決めた
「飛び込み・翼ジャパン・カップ」(9日、東京アクアティクスセンター)
男子高飛び込み予選が行われ、世界選手権銀メダルの玉井陸斗(JSS宝塚)が466・20点で1位通過した。同代表の大久保柊(昭和化学)421点・30点で2位、金戸快(セントラルスポーツ)は395・60点の3位で決勝に駒を進めた。今大会は世界選手権(7月、福岡)の選考会を兼ねる。特別強化選手に指定されている玉井の派遣はすでに決定。もう1枠は予選と決勝の平均点が派遣参考得点(403点)を上回った選手に与えられる。
玉井は1本目からトップに立つと、苦手意識のある2本目の207B(後ろ宙返り3回転半えび型)では全体最高得点となる95・40点。東京五輪で失敗した技を完璧に沈めた。4本目の307C(前逆宙返り3回転半抱え型)では宙返りのスピードが速すぎて制御がきかず水しぶきを上げてしまったが、それでも2位と44・90点差をつけて決勝に進んだ。
世界選手権で12位以内に入れば24年パリ五輪への出場権を獲得できる。昨年の世界選手権(ブダペスト)では強豪中国の一角を崩して、日本勢初の銀メダルを獲得した玉井。福岡での世界一を目指し、今大会で弾みをつける。