金峰山にカエルの化粧まわし「夏場所は優勝するために頑張る」贈呈の母校は“カエル跳び”出世を期待

 化粧まわしを贈られ、笑顔でカエルと同じ突っ張りのポーズを取る金峰山
 化粧まわしを贈られ、目黒日本大学学園の小梛治宣理事長(左)と握手する金峰山
 金峰山に贈呈された化粧まわし
3枚

 大相撲の幕内金峰山(木瀬)が12日、都内の目黒日本大学中学校・高等学校で行われた化粧まわし贈呈式に出席した。

 カザフスタン出身の金峰山は、2016年4月に同校(当時は日出中学校・高等学校)の高校3年に編入。卒業して日大に進学するまでの1年間を過ごした。

 幕内昇進を祝して贈られた化粧まわしには「鳥獣戯画」に登場するなど相撲に縁の深い動物であるカエル、しこ名の由来となっている熊本の金峰山が描かれ、背景はカザフスタンの国旗をモチーフにしたデザイン。金峰山は「先生方がこんな化粧まわしを作ってくれてうれしい。この化粧まわしをつけて、夏場所は優勝するために頑張ります」と喜んだ。

 母校を訪れるのは卒業後初めて。「懐かしいなという感じ。入ってきた時は全く日本語わからなくて。この道と階段をよく見たなと」と感慨深げに話した。当時は授業内容を英語に訳してもらって勉強に励む毎日。日本の学校生活には「きれいだし、先生の前に来たら大きな声であいさつしないといけない。そういうのがあまり向こうではないので、違いました」と驚くことも多かったという。礼儀なども含め、学んだことはしっかりと今に生きている。

 化粧まわしのカエルには「初心に返る」、「カエルのように一気に飛ぶ」という意味も込められた。さらに将来の横綱昇進「綱とり」の期待も込めてツナ缶と焼き鳥缶も贈られた金峰山。春巡業の稽古で左太もも裏に軽い肉離れを負ったことを明かしつつ、夏場所(5月14日初日、両国国技館)へ「先生方から化粧まわしをもらったし、勝ち越ししないとダメっていう感覚」と気合を入れた。

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