代替出場の佐藤駿 4回転ルッツ再挑戦で涙「いつもの自分だったら逃げていた」急ピッチの調整に苦戦
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(15日、東京体育館)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で11位だった佐藤駿(19)=明大=が164・86点だった。得点を聞いたキス・アンド・クライでは感涙した。
佐藤は冒頭の大技・4回転ルッツが3回転になったが、着氷。この瞬間、構成を変更してもう一度4回転ルッツに挑戦することを決意した。中盤で再び挑むと、着氷が乱れたが降りた。
今大会はけがで欠場した宇野昌磨(トヨタ自動車)の代替出場。6日に出場を知らされ、急ピッチで間に合わせた。「すごく緊張した」と振り返る演技は、「心配な部分はあったけど、立て直せたのは大きい。いつもの自分だったら逃げて、そちらの方が点数がいいと思う。しっかり後半でしめられた」と収穫の試合になった。
ただ、「正直もっとできたかなという部分はあった。すごく悔しい部分がある」とも話す。「来シーズンに向けて課題もある。まずはショートを万全にしていければ」と見据えた。