りくりゅう 自己ベスト2位で演技後“事件” 頭ポンのはずが「力加減を間違えました」
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(15日、東京体育館)
日本は総合3位となり、8大会連続の表彰台を守った。ペアフリーでは“りくりゅう”こと三浦璃来(21)、木原龍一(30)組=木下グループ=が143・69点の自己ベストで2位。男子フリーは佐藤駿(明大)が164・86点で8位だった。米国が19年以来となる5度目の優勝、初出場の韓国が2位に入った。
充実の今季は、2人で抱き合うフィニッシュポーズで締めくくった。“りくりゅう”は3連続ジャンプの1本目で三浦にミスが出たが、リフトは全てレベル4でそろえた。自己ベストを出し、木原は「調整が難しかったけど悪くはなかった」とうなずいた。
演技後には“事件”もあった。木原が三浦の頭を優しくたたいたつもりが、「力加減を間違えました」と苦笑い。想像以上の衝撃に、三浦も「あれ?いつもより優しくない」と両手で頭を抑え、痛がるポーズで応戦。「怒られたかな?って一瞬思った」と笑って振り返った。
同一年度で主要国際大会を全て制す“年間グランドスラム”を達成した飛躍のシーズンが終了。「シーズンを重ねるごとに成長できている」と三浦が話すように、手応えをつかんだ1年だった。
強豪・ロシア勢はウクライナ侵攻により国際大会からの除外が続く。「今のままだと戻ってきた時に勝てないと思う」と木原は力を込めた。最強の2人が、さらなる高みを目指す。