坂井隆一郎 悪天候の中で納得のV 世界選手権代表の実力示す

 「陸上・出雲大会」(16日、島根県立浜山公園陸上競技場)

 特別レースの男子100メートルは悪天候のため予選を行わずタイムレースで争われ、昨年の世界選手権代表の坂井隆一郎(25)=大阪ガス=が10秒35(向かい風0・9メートル)で1組の1着だった。同組で東京五輪代表のデーデー・ブルーノ(23)=セイコー=が10秒42で2位だった。

 坂井が悪条件の戦いを制した。雷雨の影響で予選が中止となり、タイムレースに突如変更。「気持ちの切り替えが難しかった」と苦戦したが、それでも得意のロケットスタートで勝ち切った。「目標タイムで優勝することができてよかった」と納得の表情。昨季に自己記録を10秒02まで縮めた25歳は、パリ五輪出場へ向けて「9秒台を出す。個人でパリの出場権を勝ち取りたい」と決意を込めた。

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