カヌーの日本代表としてロンドン、東京の五輪2大会に出場した松下桃太郎(35)=自衛隊=が19日、現役引退することを発表した。出身地石川県の小松市役所で会見を開き、引退理由に若手の台頭を挙げて「年齢も考え、今後は指導者として競技に関わりたいという思いが強くなった」と晴れやかな面持ちで応えた。既に女子日本代表の指導に携わっているそうで「オリンピアンを育てたい」と夢を語った。
小学2年生から地元クラブで競技を始め、2010年の広州アジア大会ではスプリントのカヤックシングル200メートルなどで金メダルを獲得。一昨年の東京五輪に出場するなど第一線で長く活躍した。