Vリーグ女子 NECがレギュラーシーズン4位から下克上V 6季ぶり7度目 皇后杯と2冠 古賀がMVP「最高なチーム」

 円陣の中で笑顔を見せる古賀紗理那(右から2人目)
 第1セットでサーブを放つ古賀紗理那
 真剣な表情を見せる黒後(左)
3枚

 「バレーボール・Vリーグ女子・プレーオフ決勝」(22日、国立代々木競技場)

 NECが東レに3-2(25-23、25-14、20-25、22-25、16-14)で勝利し、6季ぶり7度目の優勝を果たした。レギュラーシーズン4位から同1位を破る下克上V。勝負が決まると、ベンチから全選手が飛び出し、コート中央に歓喜の輪が広がった。昨年12月の皇后杯に続き2冠となった。最高殊勲選手賞にはチーム最多の22得点を記録した古賀紗理那(26)=NEC=が選出された。

 序盤からエースが躍動した。第1セット2-3と先行される場面から、古賀紗理那(26)のサービスエースで同点に並ぶと、その後も強烈なサーブで相手の体制を崩し続けて一気に5連続得点。7-3までリードを広げた。そのまま流れをつかみ第2セットも連取した。

 第3、4セットを奪われて場内のムードは東レ一色。ただその中でも重圧にのまれることなく島村春世(31)のブロード攻撃、古賀の強打で得点を重ねた。ジュースまでもつれ込む大接戦も最後は、東レが石川真佑に集めたボールを狙いすましてシャットアウト。場内インタビューで古谷ちなみ主将は「最後の1点まで諦めないことが体現できて、結果につながったのはうれしい」と喜び、古賀は「(2セット取られて)ひやひやしたけど、ファンが背中を押してくれて力になった。苦しいところから戦ってこられた。最高なチームです」と笑顔を見せた。

 今後はネーションズリーグ(5月、名古屋)をはじめ、戦いの舞台は代表戦へと移っていく。「パリ五輪の切符もかかってくる年。しっかり休んで切り替えていきたい」と先を見据えた。

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