米プロバスケットボールＮＢＡネッツの渡辺雄太（２８）が２８日、自身５季目のシーズンを終えてオンラインで取材に応じた。今季は開幕ロースターを勝ち取ると、持ち味の守備に加えて３点シュート成功率４４・４％をマークし、自己最多５８試合出場と飛躍。「間違いなくベストシーズンだった」と振り返り、昨年５月に結婚した妻・久慈暁子アナウンサーに「奥さんを安心させることができたんじゃないか。いろんなところで助けてもらったので、１シーズンやり切ることができて良かった」と感謝を込めた。

　飛躍の背景には、新婚の妻への配慮もあったという。収入面だけでなく、バッシングを受けかねない危惧もあったといい「自分たちが結婚を発表したときにネガティブな声もあったりで、おそらく自分が感じた以上に奥さんの方がアスリートの妻になることのプレッシャーもあったと思う。僕がパフォーマンスが悪くなった場合、（批判の）標的が奥さんになってしまう不安があった」と吐露。「奥さんに迷惑をかけるので、しっかりやらないといけないと思った」と、今まで以上に強く覚悟を持って臨んだことを明かした。

　今季は当初チームが決まっておらず、昨秋のトレーニングキャンプ中は約２カ月間ホテル暮らしで、妻と２人で過ごす時間もあった。新天地で開幕ロースターを勝ち取り、キャリアハイの個人成績も残した渡辺は「今季いろいろ波があった中でもベストシーズンだったので、奥さんを安心させることができたんじゃないか」と胸をなで下ろしていた。