山縣亮太 1年7カ月ぶり実戦復帰へ「元気な姿を見せたい」21年10月に右膝手術「もうほとんど問題ない」
陸上の織田記念国際(29日、エディオンスタジアム広島)の前日会見が28日、試合会場で行われた。男子100メートルの日本記録保持者で2021年10月に右膝を手術した山縣亮太(30)=セイコー=は、21年9月以来の復帰戦へ「久しぶりの復帰レース。心配してもらっている所もあるので、大丈夫そうだなと思ってもらえたら」と意気込んだ。
当初は4月上旬の東京六大学対校大会(国立競技場)の200メートルで実戦復帰する予定だったが、試合の3日前に左足の内転筋をつったことで大事を取る形で欠場した。「右膝はもうほとんど問題ないというか、練習に影響はない。内転筋の方も今は全く問題なくて。順調に練習できています」と強調した。
同種目には、1週間前に10カ月ぶりの国内復帰戦に臨んだ桐生祥秀(日本生命)も出場する。「桐生くんも休養開けで今シーズン復帰してきて。すごく楽しそうに競技をして、調子を上げているなと。自分も早く第一線に戻って、ライバルたちと切磋琢磨(せっさたくま)して世界を目指す舞台に立ちたい」と刺激になっている。
目標タイムを聞かれると、「日本選手権標準(10秒39)を切れてなくて。(日本選手権までの)100は織田が最初で最後になる。まずは日本選手権標準突破を念頭に置きたい」と掲げた。
大会開催地は地元・広島。「とにかく両親に大丈夫なのかと体調をすごく心配されている。本当に元気な姿を見せたいなというのはあります」と、復活の走りを誓った。