琴ノ若 2桁勝利に強い意欲「常に上で争っていける力をつけて相撲をとっていければ」
大相撲の春巡業が28日、千葉県成田市で行われ、小結琴ノ若(佐渡ケ獄)が夏場所(5月14日初日、両国国技館)に向け「しっかり早く勝ち越して、そこから2桁、それ以上と積んで、常に上で争っていける力をつけて、相撲をとっていければ」と抱負を述べた。
新三役の初場所から2場所連続で勝ち越し。ただ、春場所は9勝3敗から3連敗を喫して10勝には届かず「先場所は特にもったいない部分もあった」と振り返った。「土俵際だったり、攻めの部分だったり、気持ちの面もそうだし、まだまだ成長させないといけない部分がたくさんある」と課題を挙げ「稽古を積んでやっていくしかない。そこをしっかり気持ちを強く持ってやっていければ」と誓った。
三役には関脇霧馬山(陸奥)、関脇豊昇龍(立浪)ら年の近い力士がしのぎを削る。琴ノ若は「もちろんそこに負けないようにいかないといけないと思うし、飛び抜けていくぐらいの気持ちでやっていくのが大事」とライバル心を隠さなかった。ここまでの調整には「体も動いている。順調に体作りはできている」と不安はなし。三役で初めての2桁、大関とりの足がかり構築へ「しっかり調整して、いい状態で場所を迎えられたら」と表情を引き締めた。
琴ノ若は、この日は稽古には参加せず。千葉県松戸市出身のご当地力士として、同柏市出身の隆の勝(常盤山)と質問コーナーに登場し、巡業を盛り上げた。