霧馬山が豊昇龍と白熱稽古 土俵下に突き落とされるも「お互い力を出していい稽古になった」
大相撲の春巡業が28日、千葉県成田市で行われ、春場所で初優勝した関脇霧馬山(陸奥)が、関脇豊昇龍(立浪)と白熱の稽古を展開した。
申し合い全体では主に三役陣を相手に14番とって11勝3敗で、4連勝や6連勝を含むなど充実の内容だった。その終盤で霧馬山が豊昇龍をはたき込むと、そこから続けてもう一番取ることに。今度は激しい攻防の末に豊昇龍が寄り切り、そのまま土俵下に突き落とす格好となった。
それでも、最後のぶつかり稽古では霧馬山が豊昇龍に胸を出して終了。霧馬山は「向こうはちょっとイラッと来たと思う。(自身も)もちろん熱くなったけど、初めは自分だったので、自分が悪いかなと思って」と苦笑い。「お互いに力を出して、いい稽古になっていると思う」と晴れやかな表情を浮かべた。
春場所後に化膿(かのう)した右ふくらはぎの回復も順調。夏場所(5月14日、両国国技館)から、場所直前まで出稽古できることになり「バンバン出稽古にいって、いろいろ行きたい」と“稽古の虫”らしい顔をのぞかせた。
24日に27歳の誕生日を迎え「まだまだ若い。最高(の1年に)にしたい。いつもそういう気持ち」と笑みを浮かべた霧馬山。大関とりをかけて優勝力士として臨む夏場所へ「目標はいつもと同じ。何より勝ち越し。早めに勝ち越すと、次の目標の2桁にいける」と自然体で向かう。