玉井陸斗 W杯メダルで世界選手権へ弾みつける ライバル17歳オレクに闘志メラメラ
飛び込み日本代表が28日、宇都宮市で合宿を公開した。21年東京五輪高飛び込み7位の玉井陸斗(16)=JSS宝塚=は、10メートルから6245D(逆立ち後ろ宙返り2回2回半ひねり)など試合で演技する技を入念に練習。陸上とプールを合わせて約2時間半汗を流した。
9日に閉幕した日本代表選考会後は、中国で行われたW杯第1戦(14~16日)に参加し、銅メダルを獲得した。ただ2位には1歳年上のオレスター・オレク(ウクライナ)が入り、玉井が目標に掲げる500点を超えた518・30点を記録。東京五輪で勝利した同世代のライバルだけに「2、3年後もずっと一緒に戦う相手。食らいついていかないといけない。ライバルが(500点を)超えているんだから自分もいかないと」と闘志を燃やした。
国際大会での自己ベストは、銀メダルを獲得した昨年の世界選手権(ブダペスト)の488・00点。500点超えの課題に技の安定性を掲げ、脚力をさらに強化していく方針だ。
12位以内が24年パリ五輪に内定する世界選手権(7月、福岡)へ向けて、まずは前哨戦となるW杯第2戦(5月、カナダ)で弾みを付ける。「世界水泳で(コンディション)100%がいい。試合慣れをする。自分の出せるものを出して現状を確認できたら。表彰台はもちろん立ちます」と力を込めた。