複合の渡部暁、26年で引退へ 五輪はミラノ大会が最後

 ノルディックスキー複合男子で冬季五輪3大会連続メダリストの渡部暁斗(34)=北野建設=が28日、2025~26年シーズンで現役を退く意向を示した。五輪は、出れば6度目となる26年ミラノ・コルティナダンペッツォ大会が最後となる。共同通信のインタビューに「次の五輪でやめようと思っている。世の中には栄枯盛衰がある。その流れが自分にも来ている」と話した。

 長野・白馬高2年だった06年トリノ大会で五輪初出場。14年ソチ大会で銀、18年平昌大会で銀、22年北京大会で2個の銅メダルをつかんだ。ワールドカップ(W杯)は荻原健司と並んで日本勢最多の通算19勝。17~18年シーズンに個人総合優勝を果たした。

 22~23年シーズンは個人総合で30位に沈んだが「モチベーションは切れていない」と、4月上旬から来季に向けた練習を始めたという。「何となくやってやめていくのではなく、しっかりと好結果を残してからやめたい」と話した。

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