山縣亮太が1年7カ月ぶり実戦復帰!10秒48 地元・広島で隣のレーン桐生祥秀は10秒29

 予選を終えた(左から)桐生祥秀、山縣亮太
 予選を終え、取材に応じる(左から)山縣亮太、桐生祥秀
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 「陸上・織田記念国際」(29日、エディオンスタジアム広島)

 男子100メートル予選が行われ、9秒95の日本記録を持ち、2021年10月に右膝を手術した山縣亮太(30)=セイコー=が、地元・広島で21年9月以来、1年7カ月ぶりの実戦復帰を果たした。追い風0・5mで、タイムは10秒48だった。

 隣のレーンには、1週間前に10カ月ぶりの国内復帰戦に臨んだばかりの桐生祥秀(日本生命)が出走。桐生は10秒29だった。山縣は28日の前日会見で「9秒台をどっちが先に出すかとやってきた。その中でお互いちょっと休養して。一緒にできるのは感慨深いですね」と喜び、「自分も早く第一線に戻りたい」と闘志を燃やしていた。

 山縣は当初、4月2日の東京六大学対校大会(国立競技場)の200メートルで実戦復帰する予定だったが、試合の3日前に左足の内転筋をつったことで大事を取る形で欠場した。「右膝はもうほとんど問題ないというか、練習に影響はない。内転筋の方も今は全く問題なくて。順調に練習できてます」と強調していた。

 目標タイムを聞かれると、「日本選手権標準(10秒39)を切れてなくて。(日本選手権までの)100は織田が最初で最後になる。まずは日本選手権標準突破を念頭に置きたい」と掲げていた。

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