全日本柔道連盟（全柔連）の山下泰裕会長（６５）が２９日、都内で取材に応じた。一部週刊誌で、日本男子代表前監督の井上康生氏（４４）が一般既婚女性と密会をしていたと報道されたことについて、井上氏が海外遠征から帰国した後に報告を受けたといい「そういうもの（記事）が出ますと（聞いた）。『誤解を招くような行動は慎みなさい』と、そういう話をしました」と注意したことを明かした。

　井上氏は現役時代に２０００年シドニー五輪男子１００キロ級で金メダル。１２年から男子代表監督を務め、１６年リオデジャネイロ五輪、２１年東京五輪を指揮し、任期満了で退任。２１年１０月からは全柔連で強化副委員長と、新設されたブランディング戦略推進特別委員会で委員長を務めている。この日は東京・日本武道館で全日本選手権が行われたが、来場しなかった。