卓球Tリーグ 京都が財政難で休部危機 協会も驚き「卓球界に大きな痛手」3000万円支援急募も5月末期限
卓球Tリーグ女子で昨季から新規参入していた京都カグヤライズが1日、スポンサー降板による財政難で休部する可能性があることを公表した。チーム側は約3000万円の支援を呼びかけているが、7月末の来シーズン開幕が迫っており、今月中にめどが立たなければ2季目の参入は厳しい見通し。Tリーグ理事長補佐を務める日本協会の宮崎義仁専務理事はオンラインで会見し「大変驚いているし、心配している」と沈痛の面持ちで、「将来有望な選手も在籍しているので、卓球界としても大きな痛手。なんとか日本全国からスポンサーさんを募ってほしい」と呼びかけた。
京都は昨季から新規参入し、5勝15敗で6チーム中最下位。9歳の松島美空が最年少デビューを果たしたことも話題となった。
ただ、メインスポンサーが1年で降りるなど資金不足が顕在化。宮崎氏はTリーグのチーム経営について「年間5000万円ほどはないと運営はできない」と説明した上で、「本来なら最低でも5年間はチームを維持する約束だが、核となるスポンサーが降りられたのと、約束(の資金提供)に達しなかった企業があり計画が狂った。でも選手が在籍しているので、なんとか資金を集めて存続させてあげたい」とスポンサー営業などでサポートする考えを明かした。
新シーズンからは男子2チームが新規参入し、男女ともに6チーム体制で開幕するはずだった。宮崎氏は「資金の無いままリーグに入られると途中で選手に報酬が支払われないし、会場代が未払いになって対戦相手にも迷惑をかける。(タイムリミットは)5月末がギリギリ」と頭をかき、休部による女子5チームでの開幕についても「(現状では)せざるを得ない。そうならないように、何とかスポンサー様を集めたい」と訴えた。