若元春 照ノ富士との稽古「勉強になった」 得意左四つでも歯が立たず「重かった」
大相撲夏場所(14日初日、両国国技館)に新関脇として臨む若元春(荒汐)が3日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)と相撲をとった。横綱に指名され、連続4番で1勝3敗。「勉強になった。稽古場で買って(=指名して)いただけることが光栄。しっかり勉強できた」と収穫を口にした。
すべて得意とする左四つに組んだが、最初の一番で寄り切った後は歯が立たず。がっぷりに組み止めた横綱から「前へ出ろ」、「まわしを切って前へ出ろ」とゲキを飛ばされる場面もあった。必死の形相で攻めようとしても前に出られずに寄り切られ「重かったっすね。重いし、引きつける力が違う」と脱帽した。
2場所連続小結で勝ち越し、先場所は11勝。夏場所では大関とりの足固めを狙う。横綱との対戦が組まれることは確実。「左四つがっぷりでまわしを許してしまうと、自分の形ではとりきれない。相手十分にさせないように、自分の十分を作っていかないと」と思案を巡らせていた。