伊藤美誠、代表選考会16強敗退でまたも涙…腰部の故障も告白「ケガしても出なきゃいけない大会いっぱいある」

 2回戦で長崎美柚(右手前)に敗れた伊藤美誠(撮影・伊藤笙子)
 2回戦、第6セット終盤でタイムを取り、気持ちを落ち着かせる伊藤美誠(撮影・伊藤笙子)
 2回戦、長崎美柚(手前)に敗れた伊藤美誠(撮影・伊藤笙子)
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 「卓球・全農カップ平塚大会」(6日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)

 第4回パリ五輪代表選考会として行われた。女子2回戦で、東京五輪代表の伊藤美誠(22)=スターツ=は、長崎美柚(20)=木下グループ=に2-4で敗戦。来年1月まで続くパリ五輪代表争いは現在4番手で今大会も16強で散り、浮上のきっかけをつかめず悔し涙。試合後には、国内外での連戦の中で臀部(でんぶ)や腰付近の故障を抱えていたことを告白し「悔しい部分はあるが、体が100%ではなかった」と話した。大会後に検査を受けるという。

 20歳の若手サウスポーに屈し、涙を浮かべた伊藤は「正直、体の状態がよくなくて100%出し切れなかったが、最後まで(大きな)ケガなく終われてよかった」と明かした。1月の全日本選手権から痛みを抱え、4月のWTTマカオ大会でピークに達したという。前後左右の動きに支障を来していたといい「自分の100%の力が出せず、30~40%だった。(選考会で)大事な大会とわかっていたが、無理はしなかった」と状況を説明した。

 1月以降も国際大会やTリーグがあり、4月にはWTTチャンピオンズ2大会で連戦。さらにパリ五輪代表選考対象大会が断続的に続き、心身に疲労が重なる中、今月20日からは世界選手権(南アフリカ・ダーバン)も始まる。満身創痍(そうい)の伊藤は「ケガしても出なきゃいけない大会がいっぱいある。正直、(出場している)選手はみんな厳しい」と苦笑いしながら苦境を明かした。

 この日、男子ではパリ五輪代表選考ポイント2位の篠塚大登(愛知工大)も腰のけがのため1回戦の試合途中で棄権した。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント上位(3月27日時点)

(1)早田ひな=232・5点

(2)木原美悠=162点

(3)平野美宇=147点

(4)伊藤美誠=135・5点

(5)石川佳純=128点※5月1日に現役引退を表明

(6)長崎美柚=108点

(7)芝田沙季=107点

(8)佐藤瞳=95点

 ※今大会のポイント配分…1位=100点、2位=90点、3位=80点、4位=70点、5位=60点、6位=50点、7位=40点、8位=30点、ベスト16=20点、ベスト32=10点

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