坂井隆一郎が10秒12で優勝「めちゃめちゃ意識した」 桐生祥秀とのレース制する 木南記念
「陸上・木南道孝記念」(6日、ヤンマースタジアム長居)
男子100メートル決勝が行われた。昨年の世界選手権代表、坂井隆一郎(25)=大阪ガス=が、大会新記録の10秒12(向かい風0・3メートル)で優勝。同種目の元日本記録保持者、桐生祥秀(日本生命)が10秒26で2位だった。
桐生は予選で10秒03(追い風0・7メートル)を出し、全体1位の記録で決勝へ進んでいた。その桐生を「めちゃくちゃ意識した」という坂井だが、「決勝は自分の走りをしないと何も得られない。集中して挑めた」と、振り返った。
「予選は日本選手権の予選、準決勝をイメージした。レースプランとしてしっかり走れた。(予選は)流して10秒1台、決勝10秒0台が出したかったが、(予選は10秒22、決勝は10秒12で)それに近い形になった」と自身に及第点。一方で、次世代の短距離エース候補は「スタートがしっくりきていない部分がある。世界選手権や五輪を見据えて改善すべき点」と、課題も掲げていた。