14歳張本美和 平野美宇から金星で驚き「まさか勝てるとは」パリ五輪代表選考会で自身初4強「目標は優勝」

 準々決勝で平野美宇からポイントを奪い、ガッツポーズの張本美和(撮影・伊藤笙子)
 張本智和(左奥)と同時刻に試合を行った張本美和(撮影・伊藤笙子)
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 「卓球・全農カップ平塚大会」(6日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)

 第4回パリ五輪代表選考会として行われた。女子準々決勝で、中学3年の張本美和(14)=木下アカデミー=が、今大会第1シードで東京五輪代表の平野美宇(23)=木下グループ=を4-2で撃破し、準決勝に進出。パリ五輪代表選考対象大会で自身初の4強以上を決め、下克上での五輪切符へ狙いを定めた。

 張本が殊勲の金星を挙げた。平野を破ると、喜びを噛みしめるように力強くガッツポーズ。所属ではいつも練習で手を合わせている先輩から公式戦で初勝利し「まさか勝てるとは思わなかった。ほぼ毎日練習させてもらっているが、(試合で)勝ててうれしい」と驚きながら声を弾ませた。

 日本協会が設定したパリ五輪代表選考は、来年1月の全日本選手権まで行われ、上位2人がシングルス代表に決まる。張本は現在8番手以下に甘んじているが、今大会からは獲得ポイントが前年の2倍に設定されているだけに、逆転での五輪代表も不可能ではない。日本男子のエース、張本智和(19)を兄に持つ大器は「(現在の順位は)下の方なのでチャンス。(今年は)上位に入ればポイントが多くなるので、1点が大事」とうなずき、「(今大会)目標は優勝。1戦1戦最後まで諦めずに戦いたい」と闘志を燃やした。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント上位(3月27日時点)

(1)早田ひな=232・5点

(2)木原美悠=162点

(3)平野美宇=147点

(4)伊藤美誠=135・5点

(5)石川佳純=128点※5月1日に現役引退を表明

(6)長崎美柚=108点

(7)芝田沙季=107点

(8)佐藤瞳=95点

 ※今大会のポイント配分…1位=100点、2位=90点、3位=80点、4位=70点、5位=60点、6位=50点、7位=40点、8位=30点、ベスト16=20点、ベスト32=10点

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