戸上隼輔“張本キラー”襲名 パリ五輪代表争いで2位浮上 世界選手権へ闘魂燃やした
「卓球・全農カップ平塚大会」(7日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
第4回パリ五輪代表選考会として行われた。男子決勝は、戸上隼輔(21)=明大=が張本智和(19)=智和企画=を4-3で破って優勝。選考対象大会で3度目の頂点に立ち、代表争いで2番手に浮上した。女子決勝は、早田ひな(22)=日本生命=が14歳の張本美和(木下アカデミー)を4-2で下して優勝し、代表レースで首位を独走。準優勝の張本美は10番手から5番手に急浮上した。
“張本キラー”襲名ダーッ-。戸上は体をねじ曲げながらのフルスイング攻撃を何球も打ち込み、相手をのけぞらせた。ミスを恐れぬ強心臓で接戦を押し切り、昨年9月の選考会決勝、今年1月の全日本選手権決勝に続き三たびエースを撃破。「信じられない」と目を丸くしつつ「相性はいい。誰とやるより(格上で)強い気持ちで臨めるのでやりやすい」と舌なめずりした。
パリ五輪代表争いで2位に浮上。ただ、国際舞台では勝ち切れないことが課題で世界ランクは48位にとどまっている。「日本が(五輪で)メダルを取るためには(張本に次ぐ)2番手が必要。それに近いのが自分。世界ランクも15位を目指したい」と自負を込めた。
場内インタビューでは「元気ですかー!」と、全日本選手権制覇時同様にアントニオ猪木氏のあいさつで締めくくったプロレス好きの21歳。試金石の世界選手権(20日開幕・ダーバン)に向けて「メダルを取って帰ってくる」と闘魂を燃やした。