阿部兄妹の両親 現地観戦で感激 「夢をいただき、こんなに幸せなことはない」

 「柔道・世界選手権」(8日、ドーハ)

 3度目のアベック世界一に輝いた兄妹金メダリストが、そろってパリ五輪切符を決定的とした。女子52キロ級は東京五輪女王の阿部詩(22)=パーク24=が圧巻の5試合オール一本勝ちで制し、2年連続4度目の優勝を果たした。男子66キロ級は、東京五輪王者の阿部一二三(25)=パーク24=が決勝で宿敵の丸山城志郎(29)=ミキハウス=に延長戦の末10分14秒で反則勝ち。現地で観戦した阿部兄妹の父・浩二さん(53)は「子どもたちから夢をいただき、こんなに幸せなことはない」と喜んだ。

 母の愛さん(51)と客席から応援し「トップレベルの選手を圧倒し、すごかった。僕の子どもだということを忘れかけてしまった」と吐露。五輪2連覇へ、浩二さんは「このスタンスを崩さず、みんなで同じ方向を向いて頑張りたい」と力を込めた。

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