【阿部兄妹の一問一答】一二三「圧倒的な存在に」 詩「2人で優勝が宿命」

 「柔道・世界選手権」(8日、ドーハ)

 3度目のアベック世界一に輝いた兄妹金メダリストが、そろってパリ五輪切符を決定的とした。女子52キロ級は東京五輪女王の阿部詩(22)=パーク24=が圧巻の5試合オール一本勝ち。男子66キロ級は、東京五輪王者の阿部一二三(25)=パーク24=が決勝で宿敵の丸山城志郎(29)=ミキハウス=に延長戦の末10分14秒で反則勝ち。以下、きょうだいの主な一問一答。

  ◇  ◇

 -きょうだいで優勝。

 一二三「素直にうれしい。でも本当に2人で世界一になるのは大変だと改めて実感した。昨年より今年の方が背負っているものの大きさはあった。その中できょうだいで優勝できて、お互いに自信がついたのかなと思う」

 詩「家族一丸で柔道の道を突き進んでいる。しっかりと2人で優勝することが、私たちの宿命」

 -2人の内容は。

 一二三「お互い、いい組み合わせではなかった。その中でも詩は強豪の選手とやってきた。しっかりと勝ち、すごくいい刺激を受けた」

 詩「強いなあと思いながら見て、(技に入る)タイミングをリアルタイムで試合を見ながら自分も吸収させてもらった」

 -パリ五輪へ。

 一二三「圧倒的な存在になりたい。パリで2連覇、きょうだいでも2連覇。すごく難しいことだと思うが、その目標に向かってもっと自分の柔道を伸ばしていきたい」

 詩「もっと2人で柔道界を盛り上げて、本当に皆さんに応援してもらえる2人になりたい」

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