丸山城志郎 阿部に5連敗でパリ五輪は厳しく 「負けを認めるしかない」
「柔道・世界選手権」(8日、ドーハ)
男子66キロ級は、東京五輪王者の阿部一二三(25)=パーク24=が決勝で宿敵の丸山城志郎(29)=ミキハウス=に延長戦の末10分14秒で反則勝ちし、2年連続4度目の頂点に立った。表彰式で丸山は顔を硬直させ、時に力なくうつむいた。直接対決で5連勝を許し、阿部は隣で晴れやかな表情だ。
パリ五輪代表入りが極めて厳しくなった丸山は「負けを認めるしかない」とか細い声で言った。宿敵に対し「僕の意地や執念、今までの思いも全部畳にぶつけた」と振り返った。世界選手権2度の優勝を誇る実力者が「これから先へ、すぐに目標は立てられない」と語る姿は、痛々しかった。