東京五輪62キロ級金メダルの川井友香子が68キロ級に電撃エントリー パリ五輪代表選考会の明治杯

 日本レスリング協会は10日、24年パリ五輪代表選考会を兼ねて行われる明治杯全日本選抜選手権(6月・東京体育館)の各階級エントリー状況を報道陣に発表した。東京五輪女子62キロ級金メダルの川井友香子(25)=サントリービバレッジソリューション=は、五輪階級では1階級上となる68キロ級に電撃転向。パリ切符を懸けたラストチャンスで新階級に殴り込みをかける。

 川井は1次選考会となった昨年12月の全日本選手権では62キロ級に出場したが、よ元木咲良(育英大)に完敗。腰痛を再発していた。68キロ級では東京五輪代表の土性沙羅が引退したが、明治杯では全日本女王の石井亜海(育英大)、21年世界選手権2位の宮道りん(一宮運輸)、65キロ級世界女王の森川美和(ALSOK)、72キロ級元世界女王の古市雅子(自衛隊)ら強豪がひしめく陣容となった。

 また、川井の姉で五輪2連覇の金城梨紗子(28)=サントリービバレッジソリューション=は、出産から復帰後初めて57キロ級にエントリー。東京五輪を制した本来の階級で、ママとしての五輪3連覇へのチャンスをつかみに行く。

 53キロ級には、全日本王者で119連勝中の藤波朱理(19)=日体大=がエントリー。東京五輪女王の志土地真優(ジェイテクト)、元世界女王の奥野春菜(自衛隊)も名を連ねた。

 ◆レスリングのパリ五輪への道 昨年12月の全日本選手権覇者は、6月の明治杯も優勝すれば同9月の世界選手権(ベオグラード)代表となり、2大会で優勝者が異なる場合は代表決定プレーオフ(7月)を実施する。世界選手権でメダルを獲得すれば、パリ五輪代表に決まる。

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