凱旋帰国の阿部一二三、五輪切符手応え「決着ついた」丸山城志郎との11度の激闘に感謝「柔道人生で成長できた」

 柔道の世界選手権(ドーハ)で、東京五輪と合わせて4度目の兄妹同日優勝を果たした男子66キロ級の阿部一二三(25)と女子52キロ級の阿部詩(22)=ともにパーク24=が10日、成田空港に凱旋帰国した。ともに24年パリ五輪代表内定も決定的とし、一二三は「喜びの中、ホッとして一安心した」と安どした様子。詩も「喜びはもちろん、優勝できてよかった」と実感を込めた。

 一二三は、昨年10月の前回決勝に続き、宿敵丸山城志郎(ミキハウス)との11度目の直接対決となった決勝を制した。一時は3連敗も喫した宿敵に、直近5連勝で通算7勝4敗とし「自分の中では決着がついたのかなと思う。一区切りついたという気持ち」と“終止符”を強調。20年12月の東京五輪代表決定戦以降も続いたライバル関係を振り返り「丸山選手がいたからこそ今の自分がいるし、ここまで強くなれた。丸山選手のおかげで11回も対戦して、自分の柔道人生の中でも成長できた対戦だった」と感謝を込めた。

 全日本柔道連盟は、最速で6月にも有力階級の五輪代表を決める可能性がある。東京五輪以降は無敗でライバルとの決着を印象づけた一二三だが、「一番達成したいのはパリ五輪での兄妹2連覇。(詩と2人で)切磋琢磨(せっさたくま)して、それを取ってこそだと思うので、そこだけを見てやっていきたい」と気を引き締めた。

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