体操女子の池田敬子さん死去、89歳 64年東京五輪で団体総合銅メダル

 出産後も活躍した日本の女性アスリートの先駆けで、1964年東京五輪の体操女子団体総合で銅メダルを獲得した池田敬子(いけだ・けいこ、旧姓田中=たなか)さんが13日午前2時7分、脳腫瘍のため川崎市宮前区の施設で死去した。89歳。広島県出身。葬儀・告別式は未定。

 広島・三原高で競技を始め、日体大に進学。54年世界選手権ローマ大会の種目別平均台で日本女子初の世界一となり「ローマの恋人」とも呼ばれた。56年メルボルン五輪、60年ローマ五輪を経験。2児を育てながら東京五輪に30歳で臨み、チームメートの小野清子さん(2021年に死去)も母親選手だった。全日本選手権女子個人総合10度優勝は最多記録。

 現役引退後は全日本ジュニア体操クラブ連盟会長などを務め、02年に日本女子で初めて国際殿堂入りした。

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