斉藤立は親子世界一ならず 影浦、リネールに苦杯 パリ五輪へ出直し「稽古するしかない」

 「柔道・世界選手権」(13日、ドーハ)

 男子100キロ超級で昨年2位の斉藤立(21)=国士舘大=は敗者復活戦で一昨年覇者の影浦心(日本中央競馬会)に指導3の反則負けを喫し、メダルに届かなかった。斉藤は準々決勝で五輪優勝2度のテディ・リネール(フランス)に指導3で反則負け。男子95キロ超級(当時)で五輪2連覇の故斉藤仁氏との日本勢初の親子世界一はならなかった。

 パリ五輪への道は出直しとなった。斉藤は準々決勝でリネール、敗者復活戦で影浦に続けて指導3の反則負け。頭を丸め、気合十分に臨んだが「敗者なのでしゃべることはない」と視線を宙にさまよわせた。

 リネール戦は一進一退の攻防から延長戦に入ると、不十分な組み手でも技を仕掛ける第一人者の老練な試合運びに体力を削られた。その後の敗者復活戦は疲労からか影浦の担ぎ技を受け続け、敗戦。五輪代表争いで差を詰められた。

 決勝で敗れた昨年に続き、父との親子制覇も果たせなかった。「もう一回見つめ直したい。稽古するしかない」と言葉を絞り出した。

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