阿部一二三、6月にもパリ五輪代表決定へ 鈴木桂治監督「推薦しない理由ない」丸山城志郎との争いに決着

 阿部一二三
 世界選手権を終えてドーハから帰国した日本男子の鈴木桂治監督
2枚

 柔道日本男子代表の鈴木桂治監督(42)は16日、世界選手権の全日程を終えてドーハから成田空港に帰国した。男子66キロ級のパリ五輪代表選考について、1番手の阿部一二三(25)=パーク24=が決勝でライバル丸山城志郎(29)=ミキハウス=との直接対決を制して優勝したことを受け、「推薦しない理由はない。(今大会)1位と2位で差がついた。推薦条件を満たしている」と説明。6月下旬にも開かれる見通しの強化委員会で代表に内定することが決定的となった。

 全日本柔道連盟(全柔連)の強化システムでは、各階級で1番手と2番手で明らかな差がついたと判断した場合、代表監督・コーチの推薦を受け、強化委員会で承認されれば、最速で今年6月にも代表を決めることができる。

 阿部は東京五輪で金メダルを獲得後は無敗で、昨年10月の世界選手権、今大会と世界大会を3年連続で制覇。丸山との直接対決も5連勝で通算7勝4敗とし、10日の帰国時には「ホッとした気持ち。自分の中では(対丸山戦に)決着がついたのかなと。一区切りついたという気持ち」と語っている。

 鈴木監督は阿部について「五輪から(世界)3連覇と、何も言うことはない。本人の努力はしっかりと評価すべき。強いからと言って(簡単に)できることではない。圧倒的な強さを今回も見せてくれた。さすがだなという思い」と称賛しつつ、「(丸山)城志郎も強さを見せてくれた。際立った2人だった」とハイレベルな争いに改めて脱帽した。

 ただ、今大会は男子7階級の内、優勝したのは阿部だけで、銀メダル1個(丸山)、銅メダル3個(橋本壮市、永瀬貴規、村尾三四郎)と厳しい戦いとなった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス