「ラグビー・リーグワン・プレーオフ３位決定戦、横浜２６－２０東京ＳＧ」（１９日、秩父宮ラグビー場）

　横浜（レギュラーシーズン４位）が東京ＳＧ（同３位）に２６－２０で逆転勝ち。クラブ史上初の３位となった。後半２６分にＷＴＢ松井千士（２８）が、この試合二つ目のトライを挙げてリードを奪い、そのまま押し切った。決勝は２０日に東京・国立競技場で、連覇を狙う埼玉（同１位）と初優勝を目指す東京ベイ（同２位）が頂点を争う。

　まさにデクラーク劇場だ。０－５の前半１５分、瞬時の判断で抜け出すとＷＴＢ松井のトライを演出。７－１５の後半６分には相手の頭上を越えるキックパスを前方に送ると、自らキャッチしてそのままインゴールへ。同１７分にもトリックプレーからナンバー８ハラシリのトライを引き出した。

　沢木監督は「きょうは本当にファフ・デクラークでしたね」と最敬礼。南アフリカ代表ＳＨが次々と攻撃的な手を打ち続け、見事な勝利を呼び込んだ。デクラークの加入などでチーム力を着実に底上げして、昨季の６位から初の３位へと飛躍。かつての古巣である東京ＳＧを下して、シーズンを白星で締めくくった指揮官は「新しい景色が見られた」と喜んだ。