宮田笙子、0・1点差の勝負制しNHK杯2連覇 世界切符獲得で笑顔「エースらしい演技で引っ張っていけたら」

わずかな点差での優勝となり驚く宮田笙子=東京体育館(撮影・吉澤敬太)
 ゆかの演技を行う宮田笙子(撮影・吉澤敬太)
 優勝し笑顔を見せる宮田笙子(撮影・吉澤敬太)
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 「体操・NHK杯」(20日、東京体育館)

 世界選手権(9~10月、ベルギー)の代表選考を兼ねて女子が行われ、宮田笙子(18)=順大=が4月の全日本個人総合選手権との合計161・063点で2連覇を果たした。15歳の岸里奈(戸田市スポーツセンター)が合計160・963点で2位。深沢こころ(筑波大)が3位、渡部葉月(筑波大)が4位で、上位4人が世界選手権代表に内定した。残る1人は6月の全日本種目別選手権で決定する。

 最後は日本女子エースが意地を見せた。宮田は最終種目の床運動を残して首位。2位の岸との差はわずか0・1点差だった。床運動ではH難度の「チュソビチナ」を降り、2連覇を死守。「絶対諦めないという思いが演技に出た」と誇らしげに笑った。

 今年2月に右かかとの疲労骨折が発覚。今大会も万全な状態ではなかったが、「挑戦しないとずっと挑戦しない。『今回はやめとこう』で世界でやろうとしてもできない」と、高難度の構成を決断した。

 不安も乗り越えた圧巻V。エースとしての自覚も芽生え、その重みも感じている。まずは世界選手権へ「エースという言葉はこれからも自分にかかってくると思う。エースらしい演技で引っ張っていけたら一番」と、納得の演技を誓った。

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