東京ベイ 埼玉との死闘制して初優勝 クボタ時代からの悲願「いつも変わらず支援してくれた」

 「ラグビー・リーグワン・プレーオフ決勝、東京ベイ17-15埼玉」(20日、国立競技場)

 東京ベイ(旧クボタ)が昨季王者の埼玉(旧パナソニック)を17-15で破り、前身のトップリーグ(TL)を含めて初優勝を飾った。TLで下部リーグも経験したチームとしても初の制覇を達成した。12-15とリードされた後半29分、主将のCTB立川理道(33)のキックパスを受けたルーキーのWTB木田晴斗(24)が鮮やかな決勝トライを決めて、リーグワン2代目王者に導いた。

 東京ベイのチームカラーであるオレンジ色の歓喜が湧き上がった。80分経過のホーンが響くと、SOフォーリーがボールを蹴り出しノーサイド。最後は2点差を死守した。12年から在籍する主将の立川が悲願の優勝トロフィーを力強く突き上げる。「勝てたことをうれしく思う。たくさんのファンがいてこその勝利」と感謝した。

 前半は両チームともノートライではあったものの、フォーリーが3PGを決めて9-3で折り返し。一度は逆転されたが、後半29分に立川のキックパスから木田が逆転の決勝トライを決めた。TL時代には下部リーグ(トップイースト)降格も経験し、中位が定位置のチームだった。そこから直近は3季連続で4強入りし、ついに頂点に上り詰めた。「いつも変わらず支援してくれた」と立川。会社の思いに結果で応えた。

 石川充ゼネラルマネジャーは「フラン(・ルディケHC)が勝つ文化を作ってくれた」と言う。南アフリカ出身の指揮官が7季かけて、甘かったチームの空気を変えた。選手がミスをすれば、なぜそのミスが起きたのかを徹底的に考えさせ、ミーティングでは選手同士でプレゼンをするなど勝つラグビーを染みこませた。

 オーストラリア代表のフォーリー、南アフリカ代表フッカーのマークスはW杯後の来季も残留濃厚。ルディケHCは続投することが決定的となっている。「全員が信念を持って成長することが大事」と指揮官。どん底も味わったチームが、辛抱強く歴史を変えた。

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