桐生祥秀にアクシデント 予選で左太もも裏痛め大失速11秒20「肉離れかな」 6月日本選手権は絶望的「もう無理だと」

100m予選で失速する桐生祥秀。右は小池祐希=日産スタジアム(撮影・金田祐二)
100m予選で失速する桐生祥秀。右は小池祐希=日産スタジアム(撮影・金田祐二)
予選落ちにがっくりの桐生祥秀=日産スタジアム(撮影・金田祐二)
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 「陸上・セイコー・ゴールデンGP」(21日、日産スタジアム)

 男子100メートル予選が行われ、2組を走った元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は中盤から大きく失速。組の最下位の11秒20(追い風1・7メートル)に終わり、決勝進出はならなかった。ただ、トラックを去る際には笑顔もみられた。昨年の世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が10秒08の好タイムで2組1位、1組を走った同金メダルのフレッド・カーリー(米国)は9秒88(追い風1・5メートル)の全体1位で予選を通過した(記録は速報値)。

 レース後、桐生は「(感覚的に)肉離れだと思います。左足のハムストリング。つっただけじゃない」と明かし「予想では1カ月ぐらいかな。日本選手権はもう無理だと思います。怪我をして悔しいですけど、また治して走りたい」と、日本選手権欠場を示唆した。その上で「木南で10秒0台が出て、スピードが急に出過ぎてしまって、その負担がきたのかな」と、振り返った。

 桐生は昨年6月の日本選手権後から「9秒台の重圧と潰瘍性大腸炎」を理由に休養。同年10月に練習を再開し、4月22月の東京スプリング・チャレンジ(国立競技場)の200メートルで10カ月ぶりに国内復帰戦に臨み、20秒88で優勝した。

 今月6日の木南道孝記念の100メートル予選では、10秒03(追い風0・7メートル)をマーク。10秒0台は自身3年ぶりの好タイムとなった。

 充電期間を経て一番大きな変化は陸上に対するメンタル面だと語っており「単純に速く走りたい、試合に出たいというのが一番変わった。自分のために走りたいレースがどんどんどんどん出てきて、自分の力がどれくらいだろうと楽しみになっている。それはここ数年はなかった。(今季は)日本記録を出したい」と語っていた。

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