ラグビー日本代表 長田智希&木田晴斗の新人W抜てき W杯へジョセフHC「準備を加速させたい」

 日本代表にメンバー入りした木田晴斗
 日本代表にメンバー入りした長田智希
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 日本ラグビー協会は24日、9月開幕のW杯フランス大会に向けて開始する千葉県浦安市の合宿(6月12~30日)と宮崎市の合宿(7月3~8月3日)に参加する日本代表メンバー36人と日本代表候補10人を発表した。リーグワンで新人賞のCTB長田智希(23)=埼玉=や同じくルーキーで東京ベイを初優勝に導いたWTB木田晴斗(24)がW杯イヤーで初めて選ばれ、昨秋代表から外れたフッカー堀江翔太(37)、SO松田力也(29)=ともに埼玉=が復帰した。

 爆発力を秘めた若手2人がW杯まであと約100日の時点でジャパン入りした。リーグワン新人賞を最後まで争った長田と木田の抜てき。藤井雄一郎ナショナルチームディレクターは「試合のレベルが上がれば上がるほどいいパフォーマンスをしていた」と選出理由を説明した。

 長田は今季WTBもこなし、リーグ屈指のスター軍団の中で公式戦14試合に出場。代表候補の選手たちはシーズン中から代表首脳陣と定期的にミーティングを重ねていたが、その場にも呼ばれていない状態からの選出で、「やるしかない」と意気込んだ。

 今季リーグ16トライを挙げた木田も、常々口にしてきた目標がジャパンだった。中学まで同時に行っていた極真空手では、小4時に世界ジュニア選手権で「世界一」を取った経歴を持つ。ラグビーでも世界一に向けて初の代表入りを果たし、「結果が出てうれしい。ここからがスタート」と力を込めた。

 代表には長田、木田を含めノンキャップは9人。藤井氏は「基本的に経験ある選手が軸」とした上で、10人の代表候補と「入れ替えもある」としており、強化試合でのアピールは必須だ。浦安合宿終了後にも絞り込みが行われる予定で、ジェイミー・ジョセフHC(53)は「本番への準備を加速させたい」とコメント。W杯本大会登録メンバーは33人。サバイバルが始まる。

 ◆長田智希(おさだ・ともき)1999年11月25日生まれ。京都府大山崎町出身。小4からラグビーを始め、東海大仰星に進学。3年時は主将を務め全国高校ラグビー優勝。高校日本代表にも選ばれた。早大に進み、4年時には主将。ジュニアジャパン、U-20日本代表にも選出された。22年に埼玉に入団し、今季は公式戦14試合で9トライを挙げて新人賞。ポジションはCTBとWTB。179センチ、90キロ。

 ◆木田晴斗(きだ・はると)1999年4月9日生まれ。兵庫県出身。小学5年から宝塚ラグビースクールで始める。大阪・関西大倉中-関西大倉高-立命大。大学1年時の2018年にU-20日本代表に選ばれ、19年にジュニアジャパンにも選出。大学卒業後の昨春に東京ベイ入り。ポジションはウイング。今季はトライ王に次ぐ16トライを挙げ、ベストフィフティーンとベストラインブレーカーを受賞。176センチ、90キロ。

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