早田ひなは銅メダル 快進撃も世界1位中国選手に1-4力負けで涙「上には上がいる」「頂点には程遠い」

 女子シングルス準決勝でプレーする早田ひな(共同)
 女子シングルス準決勝でプレーする早田ひな(共同)
 女子シングルス準決勝でポイントを奪い、ガッツポーズする早田ひな(共同)
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 「卓球・世界選手権」(27日、ダーバン)

 女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク10位の早田ひな(22)=日本生命=は、同1位で東京五輪銀メダルの孫穎莎(中国)に1-4で敗れた。日本勢54年ぶりとなる決勝には進めなかったが、17年大会の平野美宇以来、日本勢6年ぶりの銅メダルを獲得した。

 準々決勝では世界ランク3位の王芸迪(中国)を破る快進撃で卓球王国に風穴を空けた早田だったが、世界屈指のパワーボールを操る中国最強選手の壁はやはり高かった。

 第1ゲームは4-11で取られると、第2ゲームは5-11、第3ゲームも8-11と奪われ、後がなくなった。第4ゲームは11-5と一矢報いた。第5ゲームは正面からの打ち合いを制する場面もあったが、8-11で力尽きた。

 試合後のインタビューでは「昨日の試合は忘れて今日の試合に集中して入ったが、やっぱり中国の層の厚さ(を感じた)。孫穎莎選手もそうだし、中国選手の質が高く、今日は特に出だしが厳しかった。上には上がいるなとすごく思った」と振り返り、「昨日も今日も、私が中国選手に(対策を)やってきたことは間違ってなかった。孫穎莎選手に勝つには、課題を克服しないと追いつかない。いい試合だったが、まだまだ頂点には程遠い」と、涙とともに語った。

 26日の準々決勝では王芸迪(中国)との1時間14分の死闘を4-3で制し、日本勢6年ぶりとなるメダルを決めた。3-3で迎えた最終ゲームで「最後は気持ちの勝負」と計9度のマッチポイントをしのぎきって21-19と逆転勝ちし、涙を流しながら両拳を握った。

 24年パリ五輪に向けて、日本協会が設定する代表選考ポイントではトップを独走中。選考対象の世界選手権でも日本代表5人で最高の4強に入り、また、世界トップ3の中国選手を倒したボーナスポイント15点も手にした。

 今大会で悲願の金メダルはならなかったが、22歳のエース左腕は来夏のパリ五輪への足がかりを着実につくった。

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