世界卓球銅メダルの早田ひながパリ五輪代表へ大前進 8強の伊藤美誠は4人抜き3番手まで浮上
「卓球・世界選手権」(27日、ダーバン)
女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク10位の早田ひな(22)=日本生命=は、同1位で東京五輪銀メダルの孫穎莎(中国)に1-4で敗れた。日本勢54年ぶりとなる決勝には進めなかったが、17年大会の平野美宇以来、日本勢6年ぶりの銅メダルを獲得。今大会は日本協会が設定した24年パリ五輪代表選考ポイントの対象となっており、日本勢最高の4強に入った早田は120点と、中国トップ3を撃破したボーナスポイント15点も加えて467点とした。2番手以下に220点以上の差をつけて首位を独走し、五輪切符にも大きく前進した。
また、今大会8強に入った伊藤美誠(スターツ)は選考ポイント80点を加算し、大会前の選考レース7番手の窮地から3番手まで挽回した。16強の平野美宇(木下グループ)は40点獲得で2番手をキープし、木原美悠(木下グループ)は4番手に後退。32強の長崎美柚(木下グループ)は5番手に浮上した。
◆世界選手権終了時点でのパリ五輪代表選考ポイント女子上位(カッコ内は大会前の順位、☆世界選手権シングルス出場者)1(1)☆早田ひな=467・5点
2(2)☆平野美宇=247点
3(7)☆伊藤美誠=235・5点
4(3)☆木原美悠=222点
5(6)☆長崎美柚=178点
6(4)佐藤瞳=175点
7(5)張本美和=160・5点
8(8)芝田沙季=137点
◆卓球パリ五輪への道 日本協会が国内選考会を中心に独自に設定したポイントで争うパリ五輪代表選考は、来年1月の全日本選手権終了時点での上位2人がシングルス代表に決まる。今後の対象大会としては、Tリーグ個人戦(6月・東京都北区)、アジア選手権(9月・平昌)、杭州アジア大会(9月・中国)、第5回選考会(9月頃)、第6回選考会(12月頃)などが予定されている。