照ノ富士が有終14勝V 膝に不安も名古屋で初賜杯へ「もう1回、頑張っていきたい」

 テムジンくんをあやす照ノ富士(撮影・佐々木彰尚)
 大相撲5月場所で優勝し、八角理事長から賜杯を受け取る照ノ富士(代表撮影)
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 「大相撲夏場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 関脇大栄翔が関脇若元春を突き倒して10勝目を挙げた。関脇霧馬山を下手投げで退けて11勝目を挙げた関脇豊昇龍、すでに10勝していた若元春とともに三役で2場所連続の2桁勝利となり、名古屋場所は3関脇が大関とりに挑むことになった。優勝を決めている横綱照ノ富士は、大関貴景勝を下して14勝目。十両落合(宮城野)は14勝目を挙げ、昭和以降最速タイとなる所要3場所での新入幕が濃厚となった。

 照ノ富士が貴景勝を退け、14日目に決めた8度目の優勝に花を添えた。低く踏み込んできた大関を外四つで抱え込み、最後まで足を止めずに押し出した。4場所連続休場明けながら14勝1敗のハイレベルV。最高位の責任を全うした。「もう一回やるという気持ちで手術をした。横綱の宿命を果たせたことはうれしい」と胸を張った。

 目標のV10へ。来場所は自身が一度も賜杯を抱いていない名古屋(20年7月は東京で開催)が舞台となる。15日間戦い抜いたことで膝の状態も不安視されるが「次の場所に向けてもう一回、体と向き合って頑張っていきたい。土俵に上がった以上、自信がなければ最初から出なければいい」と改めて強い覚悟を口にした。

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